柄物のカーテンをセンスよく選ぶ方法

柄物のカーテンをセンスよく選ぶ方法

半世紀前はカーテンというと織物が主流で、その後はプリント生地が流行り、次第にロールブラインド、木製ブラインド、ファブリックによるシェードといったメカ物と呼ばれるスタイルが増え、素材やスタイリング、房掛け金具からカーテンレールまでトータル的に見るとウインドウトリートメント(窓周りの装飾)の幅が大変広くなりました。

今日はその背景を探りながら柄物のカーテンの魅力とセンスよく見せる方法を探求してみましょう。

日本のカーテン文化

柄物のカーテンをセンスよく選ぶ方法

引用元:ディノス

もともと日本のカーテン文化は欧米より歴史が浅いため、このようなウィンドウトリートメントの素材、デザインなどの影響は殆ど海外からインスパイアされて来たものになります。

今日ではメカ物や生地の種類と機能性は日本の生産技術の向上や求められる消費者のニーズに応えることで欧米より優れている機能・素材など驚くほどたくさんになりました。

日本に来日する欧米の人々が日本のその優れた物を目の当たりにして感激する声も多く聞きます。それほど日本の窓周りの素材は充実しているのですね。 

しかしながらセンスやオリジナリティという点では日本のウィンドウトリートメントは欧米と意識は異なり“普通でよい”という日本人が多いようです。

ここ数年の日本で好まれているカーテンの傾向は生地では無地で自宅で洗える素材、機能では暑さや視界を意識するもの、スタイルでは縦型ブラインドといった機能的で且つ超シンプルを好む傾向にあるようです。

柄物のカーテンをセンスよく選ぶ方法

その反面、日本人は海外へ行った時にホテルや部屋の空間で感動するインテリアは?と質問すると「ウィンドウトリートメントが素晴らしい」と言われます。

感動して記億に残るようなウィンドウトリートメントを見た時、その空間全体がとても素晴らしいものに見えてきますよね。

そのようなインテリアコーディネートを見た時は写真をパチリ!と撮りたくなるのも、もしかしたら日本人はウィンドウトリートメントをあれこれ試してみたいけれど、そうでき無い背景があるのかもしれません。

海外でみるカーテンは何故格好いいの?

柄物のカーテンをセンスよく選ぶ方法

もちろん例外もありますが、欧米のホテルや住宅の窓は「映画で観るようなため息が出るほど美しい」という経験はありませんか?

有ると答えた人はその窓を想像しやすいのですね。無い場合はちょっと興味をもって映画やドラマでも観て窓を意識して観てもらうと参考になるスタイルやデザインがあれこれあると思います。

海外のウィンドウトリートメントが美しい理由の一つに、まず天井が高いということがあります。それに併せ窓も縦に長いものが多く、窓の格子や取っ手もデザイン性があり、窓の形もオリジナリティがあるなど、建築的な面でも日本の建築状況と初めから違いがあります。

日本のように天井までの高さは240cmが主流で、やっと最近はリビングコーナーだけ270cmなど少し高くなってきましたが、海外では260cm以上は普通にあります。

これは体型によるもので、以前は日本人の身長は180cm以上の背がある人というと珍しかったので240cmの天井の高さでも十分でしたが、最近は日本人の背丈も伸びて260cmの天井が主流になりつつあるようです。

天井が低いと自ずとドアや窓もそれに合わせたサイズを求められそのサイズが日本では一般的な規格サイズになります。

また以前まで日本の住宅は木造建築が主流でしたのでドアや窓などを取り付けられる場所、高さが制限される状況でした。そのため窓は掃き出し窓、腰窓といった2つの窓サイズに大きく分けられ、窓を取り付ける為の枠幅程度の下地しかありませんでした。

そのようなことからカーテンレールを付けられる場所は窓サッシの周り〇〇センチ以内でないと不可能ということが多くあり(新築などの場合は希望の箇所に下地を入れるなど対応をしてくれる)重たいカーテンレールやバランスレールなどつけられないことが殆どでした。

海外ではそのような建築制限が無いので天井際にカーテンレールを付けて床までカーテンを下げたスタイリングや、窓の上に四角くバランスがついたデザインをすることが可能なのです。

当時は日本では殆どが窓の10cm程度の上にカーテンレールをつけることになってしまい、窓に対してカーテンも同じようなサイズで作ることが当たり前で、スタイリングがかなり限られてしまっていたのです。

柄の大きさとデザインの関係

柄物のカーテンをセンスよく選ぶ方法

引用元:ディノス

窓の周りの施工が限られているということは、あれこれ憧れのウィンドウトリートメントがあってもできないデザイン、不向きなスタイルということもあります。

海外の生地によくある大きな柄ものを格好よく使うにはその柄を活かすことができる最低の丈というものがあります。日本の窓の掃き出し窓、腰窓にも活かせる柄という面ではそのような大きな柄の物は不向きになりがちです。

もし240cmの天井で柄のカーテンを付けてみたい時はカーテンレールはできるだけ取り付け可能の天井際までつけるか、窓枠から10cm以上高くは付けたいものです。

カーテンスタイルの場合は部屋のイメージや家具に合わせて装飾レールを選んで使うと、機能レールより部屋のインテリアの雰囲気が素敵になりやすいです。 

柄物のカーテンをセンスよく選ぶ方法

引用元:無印良品

マンションのように天井が折り上げられた場所にカーテンレールが付いているとカーテンの釣り元が見えないので幾分窓も大きく見える効果がありますが、柄物のカーテンの時はカーテンレールと合わせる方がしっくりくるように思います。

柄物のカーテンをセンスよく選ぶ方法

引用元:IDEE

さて、その柄ですが、織りによる柄かプリントによる柄かでかなり異なります。

織りによる柄の場合はプリントの生地より生地自体に厚みがあり、重さもあります。厚みがある生地はカーテンで2,5〜3倍のヒダを選ぶと美しい仕上がりを愉しめます。

織りがハッキリした柄や柄自体が20cm以上ある大き目の場合は柄のリーピートを生地の繋ぎ目と合わせて縫製することで一層綺麗に見えます。

しかし厚地の生地や重厚間のある柄は窓だけが重くなってしまわないように、同じ空間にカーテンの生地から1色か2色共通の色をラグマットやカーペット、またはソファの色として取り入れると重さが散って部屋の中でバランスがとれます。

 

引用元:ディノス

またプリントの柄の場合は明るい色が多いので、その生地と同じものでソファ用のクッションやテーブルランナーなどやベッドカバーを作るなどすると柄の良さが強調されます。

このように柄の大きさ、生地の厚さ、窓の大きさと取り付ける場所を考えて、空間の中にもう一つ二つの繋がりをつくることで無地にはできない雰囲気のある部屋作りが可能になるのです。

無地でシンプルもよいですが「あの人のあのカーテン素敵ね!」と記憶に残る部屋にトライしてみませんか?

Text=大島香(topophili)http://www.topophili.com