インテリアにリネン(麻)を取り入れるポイントと選び方

“シワになる”、“アイロン掛けが面倒くさい”など、何かと手間がかかりそうなイメージのリネンですが、貴方はどのようなイメージをお持ちでしょうか?

リネンはジュート(黄麻)のイメージもあり、カントリー調な感じがするというコメントも耳にしますが、数年ほど前にパリでフランス製のリネンブランドの品を見た時、これまでのイメージが一新され、エレガントで機能的なリネンに魅せられたことがあります。

今日はそのリネンの魅力に触れながら使い方、愉しみ方などご紹介したいと思います。

リネンの種類を知りましょう

引用元:IDEE

主にリネン(麻)の種類はリネン(亜麻)、ジュート(黄麻)、ラミー(苧麻)、ヘンプ(大麻)、サイザル麻、マニラ麻などがあります。

リネンの中でもアイリッシュリネンと呼ばれる麻は、主にヨーロッパ北部で栽培されるもので、特にアイルランド産のものは最高品質のものとして知られています。

摩擦に強く、丈夫なので洋服やバッグなどに使用されているポピュラーなものです。さらっとした手触りで清涼感が特徴です。

次にフランス産のフランスリネンは、フランス北部の豊富な水と涼しい気候で育まれた亜麻から最上級のリネンが作られます。

リネンの風通しは良く、肌触りも良いのでベッド寝具、洋服に用いられる素材です。優しくやわらかな肌触りと、長く使うほどに馴染んでくるのが特徴です。

リネン(麻)をインテリアで使いませんか!

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他にはポリウレタンと混ぜたストレッチリネンや、紙と混ぜたペーパーリネン、そしてコットンとリネンをまぜた綿麻混紡生地のコットンリネンがあります。

コットンリネンは、リネンの魅力である肌触りや風合いにコットンの持つ優れた吸水性や耐久性などの良い性質をプラスしたもので、デリケート肌の赤ちゃんの肌着にも使われているリネンです。

リネンの特徴とお手入れ方法は?

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知っているようで意外と知らないリネンの特徴とお手入れ方法を下記に簡単に明記しました。

特徴

・洗濯すると伸縮する(5〜10%前後)

・シワになりやすい

・摩擦に弱いものが多い

・ホワイトカラーは黄ばむこともある

お手入れ方法

・ネットに入れて水またはぬるま湯で洗う
・洗剤は中性洗剤を使う
・洗剤が残らないよう十分にすすぐ
・漂白剤は使用しない
・脱水時間は短めに
・乾燥機にかけない
・日陰で干す
・霧吹きしながらアイロンがけをする

いかがでしょう?中性洗剤を使う、日陰で干すなど意外ですね。

インテリアで愉しむリネン

写真引用元=IDEE

リネンというとテーブルのナプキン、テーブルマットなどが小物類でよく使われますが、化粧や衣類のポーチ、袋やリビングクッション、デュベカバー、そしてカーテンもありますよね。皆さんは何か一つでも使っていますか?

それでは今回はカーテンなどでリネンと最近の素材でデメリットとメリットを比べてみましょう。

カーテンは石油系などを主な原料として化学的に作られるポリエステル、ナイロン、アクリル、ポリプロピレンなどがあり、これは非常に安価で大量に生産できる上、シワになり難い、型崩れし難い、伸びたり縮んだりし難いという特徴があります。

また化学的に作られているため繊維に継ぎ目がなく、丈や幅の制限が少なくすみます。

それに対しリネンは天然繊維ということもあり、化学繊維と比べると、まず価格面では高価になります。

しかしながらその分、風合いは良く、肌触りだけでなく見た目にもやさしく癒され、安全性においても余計なものが入っていないこともあり、時が経つほどに風合いが増すなどの特徴があります。

以下にそれぞれのメリットとデメリットをまとめてみました。

化学繊維のメリット&デメリット

メリット」
①容易に大量生産できるので非常に安価に製造できる
②際限なく製造でき加工しやすい
③シワになり難く型崩れし難い
④縮んだり伸びたりし難い
⑤洗濯しても型崩れし難い

「デメリット」
①原料が石油系の場合は静電気が発生しやすく帯電する
②帯電があるので埃や花粉などを帯びやすく黒ずみが起こりやすい
③熱に弱いのでアイロン掛けし難い(ナイロンは比較的強い)
④紫外線に弱い生地もある(ナイロン)
⑤経年劣化が比較的早い

天然素材リネンのメリット&デメリット

「メリット」
①自然な風合いが見た目に癒される
②上質なリネンは肌触りがとても良い
③静電気が発生しにくく帯電しにくい
④帯電しにくいため埃が付きにくく、落としやすい
⑤通気性があり乾きやすい
⑥室内の湿度を調節する
⑦使うほどに風合いが増す
⑧丈夫で長持ちする
⑨程度な日差しを得られる

「デメリット」
①素材がよいほど高価
②天然素材の糸のつなぎ目がある
③湿度に応じて伸縮する
④シワになりやすい
⑤遮光性はない

このようにリネンのメリットとデメリットはハッキリしています。インテリアに取り入れる際に何に気をつけたらよいか、これまでの実例を明記し、アドバイスしましょう。

インテリアにリネンを使う時に気をつけるとよいこと

リネン(麻)をインテリアで使いませんか!

引用元:IDEE

実際にお客様にリネン素材のインテリア商品を納品したときに、以下のような声があがりました。

(1)ソファカバーにリネン素材を選んだが、カバーをドライクリーニング後、伸縮してしまい、ソファに掛けなおすのが大変だった…

(2)リネンのフリルがついたテーブルクロスを購入したが、自宅で丁寧に洗ったあと、フリルがクチャクチャになりアイロンがけが大変だった…

(3)大窓にリネン素材のカーテンを使用し、床までの丈にした際、10cm程度伸びた。
→ その方には“乾季には縮む”と説明し、その後 秋には元の丈に戻ったそうです。

(4)光の通り具合が気になり裏地に遮光をつけることになったが、縫込みだったため、クリーニングしたら遮光生地は縮まずリネンだけが縮み、それぞれの丈が合わなくなった…

(5)赤色に染められたリネン素材を使用したソファに白色のズボンで寝転がっていたらズボンがピンク色になった。

(6)幅広の大きな窓にリネンカーテンをつけたら、リネンの重さでカーテンレールごと落ちた

などなどこのような事例がありました。


このような点に気をつければリネンは保温性、通気性もあり寝具やカーテンにはとてもよいインテリア素材です。

今年はインテリアにリネンを使って暮らしてみるのはいかがでしょう?

Text=大島香(topophili)http://www.topophili.com